
タイビン省観光「絶対外せない」おすすめスポット7選
ベトナムの有名な米どころとしてのタイビン省に行ってみたら、果てしなく続く田んぼのとても美しい景色が見えます。それだけでなく、平和なこの地域にも多くの観光客が訪ねる人気観光名所がたくさんあります。
一年中沖積堆積物の作用によって形成されているタイビン省は土壌が肥沃で、紅河デルタの沿岸域です。S字型に似たベトナム国土の観光発展中心の他地域と異なって、近年、タイビン省ならではの文化や歴史、豊かな食文化で観光客を惹きつけています。
コンヴァン
ティエンハイ区、ナムフー社に属するエコツーリズムの拠点地としてのコンヴァンはタイビン市から東約45kmに位置し、延長約6km続く砂浜の穏やかな風景野生、緑のカジュアリーナの木立に囲まれた海、紫色のグンバイヒルガオ、夢のような美しさで旅行者に好かれています。コンヴァンで滑らかな砂浜を素足で歩いたり、深すぎず安心しながら海を泳いだり、自然に触れ合う海BBQやビーチバレーボールなどを楽しみませんか。
コンヴァンビーチ 画像引用元:tintuc
紅河デルタの生物圏保護区の一部であるコンヴァンには、200種以上の海鮮や珍鳥が生息している豊かなマングローブ林の生態系があります。旅行者はここで手付かずの自然が残る異世界に飛ばされたような体験ができます。
緑に囲まれているコンヴァンへの道 by Dinhhoangduc
ケオ寺
ケオ寺はタン・クアン・トゥ(神光寺)とも呼ばれ、ヴートゥ区、ヅイニャット社属し、ベトナムの少数ないまだ古風な雰囲気が残る一つのお寺です。李聖宗皇帝の時代の1061年、ナムディン省、ジャオトゥイ区の紅河沿岸で住職であった李朝国師としてのズオン・コン・ロー禅師によって建てられました。初めにはギエム・クアン・トゥ(厳光寺)と名付けられ、当時ジアオトゥイ区がチュノムでケオと呼ばれたため「ケオ寺」と呼ぶようになりました。約500年後の1611年に、紅河の増水で浸水となり、それ以来、地域の一部の人々はナムディン省、シュアンチュオン区、シュアンホン社に移民して「ケオハー」(ケオ下)と呼ぶ新寺を建立しました。タイビン省のズンニュエ村に移民した人々も新寺を建てることになって、「ケオトゥオン」(ケオ上)と名付けしました。
タイビン省にあるケオ寺はケオトゥオン寺とも呼ばれています。 画像引用元: luhanhvietnam
タイビン省にあるケオ寺は1630年から1632年にかけて創建され、1689年、1707年、特に、1941年にはフランス国立極東学院の助けを借りて復元されました。
碑表面によると、ケオ寺は敷地面積58.000m²、大小21以上の建造物があり、ベトナム仏教建築の最も多様な寺院です。現在三門、仏教の寺院、神社、鐘楼、回廊などの17の建造物が残っています。鐘楼はケオ寺の建造物のうちの1つで、鐘楼の屋根と繋ぐ象頭の形で100以上の持ち送りはベトナム建築の宝だと言われています。建造物が多くあるが、ケオ寺の建築は単調とは言えません。高いところから眺めると波のようなベトナムの古風的な屋根の建築で心が静まります。フランスの彫像や黎朝から残っている供物が今までも保管されています。ケオ寺は極めて個性的な建築の傑作を持っている17世紀初頭の美術館だと言っても過言ではないでしょう。
建造物の多いケオ寺は建築が単調と言えません。画像引用元: luhanhvietnam
ズオン・コン・ロー禅師が持っていた象牙の数珠や、禅師が漁師であった時に拾って修行の日々に飲水器として使用した金塗りのようにきらきらとする3つの巻貝という貴重なものもまだ置かれています。
毎年の旧暦4月1日(西暦の2月頃)春祭りシーズンの幕開けとなると、ケオ寺祭りが行われています。タイビン省観光を兼ねて、お寺に参拝する観光客も少なくないのです。
旧暦4月1日ケオ寺祭りが行われています。by @ntka69
コンデン
タイビンのビーチへ旅行するなら、コンヴァンとともに、コンデンもおすすめです。陸地から3km離れているコンデンはタイトゥイ区、タイドー社に属します。ジェムディエン町から南15km、タイビン市中央から西40kmに位置します。チャリー川の沖積堆積物の作用によって形成されていたコンデンは川の真ん中の水流と沿岸の流体力学に影響されて比較的平坦な地形となっています。
コンデン 画像引用元: mothegioi
延長約3kmにわたって続く砂浜と波の静かな海で落ち着く野生的な自然の風景で人を魅了するコンデンでは砂丘に沿うどこまでも続く松の木景観、野生のままの植生、ユニークなマングローブ林の生態系を体験することができます。ここのマングローブ林はニッパヤシ、グンバイヒルガオ、ハマザクロ、ツノヤブコウジなど様々な種類の樹木で構成されています。植物以外も、約60種の渡り鳥、50種以上の水鳥などの200以上の種々の鳥とクロツラヘラサギ、鴎、ヘラシギなどの世界レッドデータブックに掲載されている珍鳥が生息しています。コンデンのマングローブ林は「緑の壁」として台風から地域の人々を守るためのものだけでなく、経済的価値が高い500種以上の豊かな海鮮や海草を生息しているところだと知られています。
海に沈む綺麗な夕日 by @happyhangvnnn
ベトナム北部の最長の竹の橋 by @tronggggnguyennnn
コンデン旅行に絶対外せない体験なので、マングローブ林を通るベトナム北部の最長の竹の橋を渡ってみませんか?
マングローブ林を通る竹の橋 画像引用元: thienduongachau
バックチャック教会
バックチャック教会はティエンハイ区、ヴァンチュオン社に属し、タイビン市から東約23kmに位置します。ベトナムの最も美しい教会のランキングにも掲載されています。1735年バックチャックの建築は土壁と茅葺き屋根仕上げの構造であったが、その後1770年、1880年、1895年、1938年建替えられました。2006年アグスチノ・グエンクアンフィ神父と教区によって新大聖堂建立が決定されました。この新大聖堂は教区第6番目の教会となって、2014年4月27日、レオポルド・ジレッリ大司教が主宰した叙階式で「神の慈悲の教会」と認められました。
バックチャック教会はベトナムの最も美しい教会ランキングに掲載されています by @lymochii
ユニークなガラス窓、尖塔、半円アーチデザインという典型的なローマ建築で築かれました。100枚以上の教会堂の窓には彩色の精巧な花柄や葉柄の施されたステンドグラスが使用され、外部からの透過光で見たら、人の目に非常に美しく映ります。教会堂内の金色の柱もひときわ目立つところです。
ユニークなガラス窓、尖塔、半円アーチデザインという典型的なローマ建築で築かれたバックチャック教会 画像引用元:wikipedia
ドンチャウビーチ
ドンチャウビーチ by @hien_tr18
タイビン省観光なら外せないスポットの一つは、ティエンハイ区、ドンミン社に属するドンチャウビーチです。手付かず美しい自然の5キロの海岸線を持っています。ドンチャウビーチではきれいな空気を感じながら、目の前にちらちらと揺れる緑のカジュアリーナの木立に包まれた大きくて広い海に心が癒されることでしょう。
絵のように美しいドンチャウビーチの朝日 画像引用元: xevietanh
太陽の光が反射してきらきらと輝いている海面が自然の非常に美しい絵のように海から昇る朝日の絶景が見られる機会も見逃せないようぜひ体験してみてください。
ティエンラー神社
タイビン市から30kmに位置するティエンラー神社はドアンフン社、ティエンラー村に属します。バットナン将軍(本名: ヴー・ティ・トゥッ、紀元後17年〜紀元後43年)をお祀りしている神社です。バットナン将軍は徴姉妹(ハイバーチュン)首謀者の女将軍として中国の蘇定と争って勝った功績を残しています。
ティエンラー神社の入り口 画像引用元: youvivu
神社境内の面積は約4000m²、神社正面はティエンフン川に面しています。フォンディン(方亭)建築で建立されたというベトナムの歴史的建造物としてのティエンラー神社は、拝殿の柱組や虹梁組の建材に全て石材で使用され、非常に精巧に彫刻されました。黎朝から残された美的仏具、黎朝から阮朝までの神様の物語や神格化に関する資料類、石碑、銅鐸が保管されています。
ティエンラー神社のお祭り 画像引用元: tintuc
毎年旧暦3月15日〜3月17日(バットナン将軍は旧暦紀元後43年3月17日死去)ティエンラー神社のお祭りが行われています。闘鶏、レスリング、ドラゴンダンス、獅子舞などというベトナムの伝統遊びとベトナムの伝統的文化を担ぐ神輿を体験してみたいと思いませんか?
ホンリー菜の花畑
紅河河岸にあるヴートゥ区、ホンリー社、ホイケー村に属する10haの菜の花畑は12月に入ったら、各地方からの誘客の旅行目的地となっています。紅河堤防にある黄色い絨毯のような菜の花畑の美しさで観光客に平和な田舎の静かな風景を感じさせます。
紅河デルタ南部の最も綺麗な菜の花畑と知られており、ホンリー菜の花畑では美しい景色もさることながら、現地の人々の生活の様子も見ることができます。
ホンリー菜の花畑 画像引用元: vtv.vn
タイビン省はその名の通りに(「タイビン」は漢字で書けば「太平」)、賑わうことなく平和であり、タイビン省ならではの自然が残るビーチや昔ながらの古風的なお寺などで十分に観光客を魅了する街です。是非一度、お立ち寄りください。