
ベトナム南部の「真珠」であるコンダオ(Côn Đảo)へ旅行する時に知っておくべき4つのこと
コンダオは白い砂浜が巨大な真珠のように伸びる美しいビーチで有名です。この場所を訪れると、自然の美しさを楽しむことができるだけでなく、興味深い伝説を発見することもできます。
コンダオの位置
コンダオ旅行 - 写真: @tido.ig
コンダオは、バリア・ブンタウ省にある16の大小の島々からなる諸島で、総面積は76km2です。この場所は、ブンタウから97海里、ハウ川から45海里離れています。20世紀以前のベトナム歴史書によると、当時のコンダオはコンソン、コンロン、コンノンと呼ばれました。英語とフランス語のテキストでの古い名前は「Poulo Condor」です。
写真: lephongtravel.com.vn
研究者の考古学的な結果によると、コンダオは先史時代から人間の存在がありました。それは、金属時代初期の半ばに特定され、ベトナムの南中部と東南部のサフイン初期の陶器の遺物と密接に関連している遺物や道具によって証明されました。本土からかなり離れた場所にありますが、ヨーロッパとアジアを結ぶ海上ルートの便利な場所にあるため、コンダオは、すぐに西洋人に知られるようになりました。フランス人の学者Gabriel Ferrandによると、コンダオは、以前「Sundur-fũlát」、または「Cundur-fũlát」として知られ、マレー語で「カボチャの島」(les iles de la courge)を意味します。1294年、イタリアの商人が島に来て、当時は島が Poulo Condorと呼ばれていたことに気づきました。
グエン・フック・チュの治世の12年目である1702年に、イギリス東インドの取締役は、要塞と旗竿を建設するために、コンダオに上陸するように軍隊に命じました。3年後、暴動のため、イギリス軍はコンダオを離れなければなりませんでした。
歴史によると、グエン・アンはタイ・ソンに追われた時、コンダオ島に逃げなければなりませんでした。今でも島にヌイチュアと呼ばれる山があります。嘉隆帝の治世において、コンダオは、カンゾ、フィエンアン、ジアディン(ジアディン城塞)の管轄にありました。
1977年、ベトナム社会主義共和国の国会は、正式名称を「コンダオ」と決定しました。1991年、コンダオはバリアブンタウ省の地区レベルの行政単位になりました。
コンダオに来るときに見逃せない体験
コンダオで泳ぐ
コンダオに来るとき、水泳をお勧めします。ここの海は自然で、空間は涼しくて新鮮なので、観光客にとってとても魅力的です。明るい日差し、青い海、そして白い砂浜に浸るのに勝るものはありません。コンダオビーチ、ダムトラウビーチ、ローヴォイビーチなど美しいビーチがたくさんあります。
コンダオにあるローヴォイビーチ。写真: Mapio
特に、ダムトラウビーチ(Đầm Trầu)は恋愛の伝説で有名です。伝説によると、昔々、コオン村(現在のコンダオ空港のエリア)には、「カウ」と呼ばれる賢くて才能のある男と美しく魅力的な女の子「トラウ」がいました。彼らはお互いに恋に落ちました。しかし、彼らが前にそれを知らなかった異母兄弟であったので、この恋愛は家族に禁じられました。辛かったので、彼は家出して、島で亡くなりました。その島に檳榔の木々が生えました。現在、その場所は「ホンカウ」と呼ばれています。(カウは檳榔を意味します)。トラウも苦しんでいて、水に身を投げて自殺したので、その場所は「ダムトラウ」ビーチと呼ばれています。
美しいダムトラウビーチ。写真: mytour
ダムトラウビーチは、長く伸びる白い砂浜、澄んだ青い水で際立っています。ビーチを囲むのは、古代の日陰の野生の森です。木々の緑、空、海の青が溶け合い、より魅力的な風景になっています。ダムトラウビーチには宿泊サービスがまだないため、日帰りの観光しかできません。
ダムトラウビーチは禁じられた愛の伝説に関連付けられています - 写真: thethaovanhoa.vn
ダムトラウビーチの夕日。写真: mytour
ベイカン島(Hòn Bảy Cạnh)を訪れる
ベイカン島の美しさ - 写真: Fiditour
コンダオ諸島で2番目に大きな島であるベイカン島に来ると、訪問者は豊かで多様なマングローブの生態系を発見できます。マングローブの生態系は死んだ珊瑚と砂の上にできています。わずか約5.1ヘクタールの適度な面積ですが、ベイカン島のマングローブ林は、マングローブ海草床、サンゴ礁、高山の熱帯雨林などの生態系の間のつながりを完成させるのに役に立ちました。
ベイカン島のマングローブの生態系はとても豊かです。写真: vetaucondao
ベイカン島周辺の生態系もとても多様で、カタツムリ、なまこ、魚、海草、海藻、サンゴ礁などの多くの海洋生物が生息しています。ベイカン島のキャットロンビーチは、コンダオにある14ビーチのカメの営巣地の1つであり、島で産卵するカメの数が最も多いビーチでもあります。夜になると、20~30匹ものカメが砂浜に巣を作り、産卵することがあります。
カメは巣を作り、産卵するためにビーチに来ます。写真: Vnexpress
1884年にフランス人によって建てられ、現在も稼働している灯台があります。訪問者はこの灯台への登山道を辿って、コンダオの空と広大な海のパノラマの景色を眺めることができます。
ダムトレベイ(Vịnh Đầm Tre)
ダムトレベイはコンダオ空港から3kmのところにあり、雄大な美しさを持っています。湾は本土に深く根ざし、山々に囲まれ、詩的で、魅力的でありながら、神秘的な美しさがあります。ダムトレベイを訪れると、ツバメが営巣するのを見たり、様々な種類の海洋生物を発見したりすることができます。
ダムトレベイ観光 - 写真: condaotrip
コンダオ博物館を訪れる
コンダオの形成と発展の歴史を知りたいのなら、コンダオ博物館を見逃すべきではありません。この場所は、島の領主によって職場として使用されました。
コンダオ博物館。写真: baotang.dsvh.gov
本館のドームは、飛んでいる鳥の形が刻まれたカラーガラスでデザインされています - 写真: condaotrip
コンダオ博物館は2009年に建設されました。博物館には、ギャラリー、遺物倉庫、材料と遺物を復元するための倉庫、ホール、作業エリアなどで構成されました。博物館は3,500m2以上で、床面積は2,700m2です。特に、この場所には国と人、地獄、戦場と学校、現在のコンダオの4つのテーマに分けられた、1,000を超える貴重な文書や遺物が保管および展示されています。
コンダオ博物館の「地獄」のテーマ。写真: Vntrip
最も注目すべきは、「地獄」のテーマが、コンダオ刑務所の時代を再現しています。1862年、フランス人はコンダオをインドシナ最大の刑務所にしました。何万人のベトナム人が島に追放され、残酷な拷問を受けました。コンダオの刑務所は、113年の歴史の中で、「地獄」に例えられています。ここにある遺物や文書は、コンダオでのベトナム人の辛い時期を再現しています。
コンダオへの旅行に理想的な時期
コンダオの天候は、乾季(5月から11月まで)と雨季(12月から翌年4月まで)の2つの異なる季節に分けられます。そのため、3月から9月までの期間は、天候は暖かく、雨は少なく、海は穏やかで、コンダオへの旅行に理想的な時期です。また、ウミガメが産卵する時期でもあるので、運が良ければ、見ることができます。
コンダオの美しさ - 写真: Luxstay
コンダオへの移動方法
コンダオへの移動は、飛行機か船かの2つの方法から選ぶことができます。
船
船はブンタウ市のカットルオ(Cát Lở)港から出発します。船のスピードはかなり遅いので、コンダオに行くのに約12時間かかります。8時と13時30分にベンダム(Bến Đầm)に到着します。
・料金:約150,000 VND-200,000 VND (約750円-1000円)/チケット/一人
・午前5時と午後5時に2回の出発があります
売り切れを防ぐために、少なくとも2週間前にチケットを購入するのをお勧めします。帰る日も決まっている場合は、往復のチケットを購入します。間違えたりキャンセルされたりしないようにチケットの情報をこまめにチェックする必要があります。
コンダオの青い海 - 写真: vietsuntravel.com
飛行機
・料金:時期、座席タイプ、出発点に応じて、200万ドン-400万ドン(約1万円-2万円)/ 往復チケット
・現在、ハノイにもホーチミンにもコンダオへのフライトがあります。コンダオの町から12kmのコオン(Cỏ Ống)空港に到着し、タクシーで町に行くことができます。
コンダオに着いたら、タクシーを利用するか、バイクを1日あたり100,000ドン(約500円)でレンタルして、移動することができます。このサービスはホテルでも利用できるので、宿泊の場所で借りることをお勧めします。
コンダオでの宿泊
予算、場所、飲食店などに応じて、ホームスティ、手頃な価格のモーテル、高級ホテルやリゾートを選びます。コンダオの平均ホテル料金は、1室1泊あたり18〜30米ドルです。
宿泊施設に関する情報を調べて、早めに最良の価格で予約しましょう。
コンダオ旅行 - 写真: @chinmoylad
コンダオは美しい自然のある目的地であるだけでなく、この土地に関連する神秘的な伝説のおかげで多くの訪問者を魅了しています。 コンダオに来ると、忘れられない思い出をたくさん作れるでしょう。