ハノイのドゥンラム村を訪れる際に見逃せない5つの観光地

ドゥンラム村について

ドゥンラム村 - 写真: dulichchaovietnam.com

ドゥンラム村は市内中心部から西44kmのソンタイ（ハノイ）にあります。ドゥンラムはPhung Hung（602年から905までの唐王朝の支配に反対する蜂起のリーダー）やNgo Quyen（ベトナム史上初の呉朝の王）など、多くの有名な英雄の故郷です。そのため、この場所は「二人の王の土地」とも呼ばれます。ドゥンラムは、ソンタイ、フックト、カムジャティンにある9つの村で構成されました。モンフー、ドンサン、カムティン、ドアイジャップ、カムラムの5つの村が隣接しています。これらの村は、何千年間も持った習慣、信念で統一された全体につながっています。

2006年5月19日、ドゥンラム村は、建築遺産やその他の文化的かつ歴史的な価値のおかげで、文化歴史遺産として国によって授与されたベトナム初の古代の村となりまし

ドゥンラム村に来るとき見逃せない場所

モンフー門（Cổng Mông Phụ）

ドゥンラム村への入り口はたくさんありますが、モンフー村のモンフー門はベトナムで最も有名な古代村の門であるため必見の目的地です。モンフー門は淵皇帝の治世中の1553年に黎朝から建てられました。門の建築は「上家下門」（上が家、下が門）です。この門の特徴は地面から掘ったラテライトでできています。その地域の塚から砂を取り、石灰と蜂蜜を混ぜ合わせ、接着剤の混合物を作り、門を建てます。壁はラテライトで造られ、天井はポインティングされます。2つの門は、厚さ約5㎝の木材でできて、二つの石の蝶番と二つの装甲木製のキャスターで回転しています。

門は腕木の真下に二行連句が刻まれています。右側の最初の文は「Ky Mao nanh ha sac chi」で、村の門を建てるKy Maoの年を意味します。この文の内容に基づき、研究者は門を建てる時期が分かりました。右側の最初の文は「The huu hung nghi dai」です。これは村の伝統的な文化の価値（勤勉、連帯、武道）の継続を促進することと、豊かな生活を送るために適応する必要があることを意味します。

門は家のように設計され、ラテライトで造られました。写真: vietravel

モンフー村の門には、バンヤンツリーや井戸など、古代北部の他の伝統的な門と同様の特徴があります。

モンフー共同住宅（Đình làng Mông Phụ）

歴史家によると、モンフーの共同住宅も淵皇帝の治世下の黎朝後期（14世紀）に建てられました。共同住宅はもともと、ベトナムの4人の不死者の指導者であるタンビエンソンタインを崇拝する場所でした。第12代嗣徳帝（1859年）の治世に、共同住宅は拡張され、現在まで同じ建築を維持しました。

モンフー共同住宅には、レンガで作られた4本の四角い柱でからなるギモン（正門）があります。2本の大きな柱の上には、真ん中を眺める2つのライオンがあり、2本の小さな柱の上には、2つの花瓶があります。各柱の3つの側面は中国の対聯があります。村の氏族の祖先を崇拝するタマック家（左）と、村への功績のある人々を崇拝するフウマック家（右）があります。共同住宅の傑出した作品は、「3つのコンパートメントと2つの翼」（3つの主な部屋と2つの小さな部屋）の建築を持ったダイディンです。これはベトナムの昔の伝統的な木造住宅の一種です。

屋根はハンモック型で、瓦で葺かれ、2つのドラゴンが刻まれています。鳥、花、葉、雲、龍、虎などの装飾モチーフがすべて彫られています。最も注目すべきは、強盗との戦いの後に成泰帝によって村に与えられた「思考の勇気」などの対聯や書画があります。ここには、17の儀式文書、輿、ボウル、木製の礼拝物、陶器、書画、対聯などの工芸品があります。

ジャンヴァンミンワーシップハウス（Nhà thờ Thám hoa Giang Văn Minh）

ジャンヴァンミンワーシップハウスは1845年にモンフー村で建てられました。ここは探花のジャン・ヴァン・ミンを崇拝する場所です。

ジャン・ヴァン・ミンは1573年に村で生まれたと言われています。彼は1628年の淵皇帝の治世中にマウシンコースで花探の試験に合格しました。1673年にレ王によって中国に派遣されました。中国の王はベトナム大使の才能を二行連句でテストすると、ジャン・ヴァン・ミンはすぐに強い気質を示す二行連句で応えました。その後、中国の王は彼がジャン・ヴァン・ミンに侮辱されたと思ったので、彼を殺し、死体をベトナムに戻しました。ジャン・ヴァン・ミンが英雄的に死んだことを聞いて、レ王と鄭主は深く嘆き悲しみました。王が葬式に行くためにジャン・ヴァン・ミンの故郷に行き、「大使が王の命令を不名誉にすることなく任務を完了することは古代の英雄になるに値する」という意味の文章を彼に与えました。また、王はジャン・ヴァン・ミンに高位の称号を授与しました。ジャンヴァンミンの命日は6月2日（旧暦）です。

ハウスは約400㎡の面積で、前と後ろのホールがあり、文字「二」の形をした建築物です。門は「「ジャン・ヴァン・ミン深花の礼拝堂」を意味する漢字で際立っています。後ろのホールは美しく金色が塗られた祭壇画が飾られた主要な礼拝所です。20ペアの中国のカプレット(金色が塗られた木に書かれた10ペア、壁の柱に書かれた10ペア）、3つの石碑、4つの書画などの貴重な遺物があります。

ミアパゴダ（Chùa Mía）

ミアパゴダ（スンギェンパゴダとも呼ばれる）は、ハノイのソンタイのドゥンラム村落にあります。以前、この地域はカムジャと呼ばれ、ノム語では「ミア」を意味します。そのため、この地域の人々はミアパゴダと呼んでいます。

当初、パゴダの規模が小さかったです。1632年に、リン・トラン卿の宮殿の側室であるゴ・ティ・ゴック・ジェウが修復しました。彼女は村出身だったので、ここの人々に愛され、「バチュアミア」という敬意を表す名前で呼ばれています。パゴダにも彼女の像があり、自分だけの神社もあります。何度も修復されましたが、これまで「バチュアミア」の時代の装飾は損なわれていないようです。

建築はベトナムの伝統的なスタイルに基づいています。鐘楼は3部屋の家です。屋根の角はベトナムの古代の模様で飾られ、床は木材でできています。特に、カンフン治世の4年目（1743年）に鋳造された鐘と、ティエウチ治世6年目（1864年）に鋳造された銅製の鐘があります。鐘楼の近くには、仏陀の遺物を祭る高さ13mの「クウファムリエンホア」宝塔があります。ここはチュンパゴダとトゥオンパゴダの2つの部分に分かれています。中央の仏殿を囲むように、チュンパゴダとトゥオンパゴダを結ぶ2つの回廊があります。

左側の廊下には、姿勢の異なる9体の羅漢像があります。写真: @vietise

ミアパゴダが有名になった特別な点は、ベトナムで最も芸術的な彫像が287体あります。6つの銅像、106つの木製の彫像、174つの金色が塗られたテラコッタの彫像があります。トゥオンパゴダには土の洞窟があり、これらの洞窟の中や周辺にはたくさんの彫像があります。クアンアムナムハイは、ベトナムだけでなく北部の仏塔でも珍しい彫像の1つです。ミアパゴダのもう一つの著名な像はクアンアムトントゥ（高さ0.76m）で、バティキン像として知られています。

ミアパゴダは、ベトナム文化情報省によって芸術と建築の遺物として認定されました。

古い家

ドゥンラム村には956の古い家があり、最も古い家は1649年に建てられました。すべての古い家は木、竹、レンガなど伝統的な材料で建てられました。それぞれの家には独自の美しさがありますが、共通の特徴はすべての家が5つまたは7つの部屋で構成され、ベトナムの古代北部の村の典型的な牧歌的で平和な環境の家です。

ドゥンラム村の典型的な古い家。写真: @cuong_jamie

すべての家が5つまたは7つの部屋で構成されます - 写真: @wecheckin

フンフン（Phùng Hưng）と呉権（Ngô Quyền）の神社

フンフン神社 - 写真: Việt sử giai thoại

ベトナムにはフンフンを祀る神社がたくさんあります。その中でもドゥンラム村の神社が最も規模が大きく、建設日はまだ不明です。フンフンは、唐王朝の厳しい支配に反対するタンムイ年（791年）4月蜂起のリーダーでした。神社には、ターフゥウダイ、ダイバイ、ファンクンなどの20世紀初頭のグェン王朝の建築があります。1889年、成泰帝の治世下で、神社が修復され、現在の形になっています。ドアイジャップ共同住宅に、ホンドゥク4年目（1473年）に彫られた石碑があります。石碑には、フンフンの生涯と経歴に関する多くの情報が記録されています。

呉権（ Ngô Quyền）神社 - 写真: Wecheckin

フンフン神社から約500mのところに、ベトナム史上初の呉朝の王である呉権の神社と霊廟があります。神社は、カムヒルと呼ばれる高い丘の上にある霊廟から約100m離れたところに建てられました。これはおそらくドゥンラム村の過去で最も美しい場所であると言われています。神社は昔から建てられ、何度も修繕されました。最近の改修は、嗣徳帝（1848-1883）の治世でした。神社にはギモン、タマック、フウマック、ダイバイ（ティエンドゥン）とハウクンがあります。現在、ダイバイはバックダン川での戦いの勝利や呉権の生涯と功績に関連する遺物を展示するギャラリーとして利用されています。呉権王の霊廟は明命帝の2年目（1821年）に修復され、嗣徳帝の27年目（1874年）に再建されました。特に、18本のストレブルス・アスペルの木があります。呉権が象や馬を結びつけた場所と言われています。

ドゥンラム村への移動方法

バイク

バイクや車で移動する場合は、タンロン大路の方向、またはノン‐ソンタイの32番の道路に沿って移動します。具体的には、次の2つのルートから選択できます。

・ハノイ -> タンロン大路 -> ホアラック交差点を道路21に沿って右折 ->ソンロックを通って道路32との交差点 -> ドゥンラム村に行く道標があります。

・ハノイ->ノン方面へ->高速道路32号線からソンタイへ->道路21号線との交差点->道路の左側にドゥンラム村の門への曲がり角があります。

バス

ミーディンバス停からソンタイバス行の71号線に乗ります。料金は、14,000 VND（約70円）/チケットです。キンマバス停からソンタイ行の70号線、ハードンバス停からソンタイ行の77号線に乗ります。ソンタイバス停に到着したら、タクシーでドゥンラム村に行きます。

ドゥンラム村を訪れるときは、徒歩または自転車をお勧めします。自転車を借りる場合は、料金は約30,000VND （約1500円）/時間、または100,000VND（約500円） /日です。

自転車でドゥンラム村を観光するのはとても興味深い選択です- 写真: Wecheckin

ドゥンラム村を観光するのに最適な時期

ドゥンラム村を観光するのに最適な時期は、お祭りの季節と稲の季節です。お祭りの季節は村の雰囲気が賑わう2月です。稲の季節は5月から6月頃で、熟した稲の風景、黄色の藁が村の通りに広がり、とても穏やかです

村のレンガの道はわらで覆われています - 写真: Ktds.vn

参考資料:

Sontay.hanoi

Phatgiao.org