フートのおすすめ観光スポット5選

フート旅行のベストシーズン

ハノイから90km離れ、ベトナムの東北に位置するフート省は一年中気候が穏やかな場所なので、いつでも旅行することができますが、特に毎年ベトナム建国の祖フン王の命日（旧暦3月10日、西暦4月上旬ごろ）に宗教ツーリズムに興味を持つベトナム人の参拝客が大勢ここに集まっています。

フート省の雄大な自然が広がる美しさと伝統的な文化で観光客を惹きつけます。画像引用元: hutbephothanoi.net

都会の夏の暑さを避けるため、夏でも涼しいフート省に旅行する人も少なくありません。

フートの見逃せない観光スポット

フン王神社

フート省の最も有名な観光スポットはヴィエットチー市から7km離れたギアリン山にあるフン王達と貴族をお祀りしているフン王神社歴史地区です。毎年旧暦3月10日、フン王神社ではベトナム建国の祖フン王の命日に「フン王神社祭り」が行われています。 

フン王神社祭り 画像引用元： vietdiamondtravel.vn

歴史文献によると、最初の国家とされるバンランのフォンチャウ首都（現在はフート省、ヴィエットチー市、ヒーキュオン社）のギアリン山でフン王神社が建立されたのは丁先皇帝の時代から後黎朝（15世紀）にかけてのことです。高さ175mのギアリン山の麓から頂上までの全ての宮殿がフン王神社に含まれています。ギアリン山頂にあるキンティエン宮殿は当時フン王達によって建てられました。​​​​

フン王神社歴史地区　画像引用元： VOV

フン王神社歴史地区にいくつかの宮殿もあり、それぞれの宮殿は異なる用途に使われました。ベトナムの祖先のつながりがある伝説による竜王（ラック・ロン・クアン）と仙女（アウ・コ）の間にできた100の卵から、フン王を含めた100人が誕生した場所としてのデンハー（下殿）、フン王時代の国会会議が行われたデンチュン（中殿）、​​拝礼儀式や祭典が行われたデントォン（上殿）、ティエンズン王女とゴックホア王女が髪をとかしていたジエンゴック（玉井戸）。単に歴史上の人物を祀る神社だけでなく、フン王神社の雄大な景色も満喫できます。

住所：フート省、ヴィエットチー市、ヒーキュオン社、コーティック村

入場無料

バックハック、ベンゴット

バックハック・ベンゴット　画像引用元： mytour

​​ベトナムの最初の国家とされるバンラン・アウラック時代から残された自然が織りなすバッカハックでは感動できる風景と歴史のエピソドを楽しむことができます。バックハックの花龍禅寺にある足跡が残った大きな岩があり、天上界から神がこの岩に降り立って、竜王と仙女が産ませたフン王を含めた100人に名付けたという伝説が現在までまだ流れています。ベトナム古代の紅河文明と水稲文明と関わる地方の人々の伝統的な生活を表すドラゴンボートレースや餅つきなどの伝統のお祭りが毎年行われています。

ベンゴットはロー川の北岸と南岸に2つの部分が分かれているが、面積の大部分がベンゴット町に属する北岸に位置し、総面積が100万平方メートルに及びます。観光客を惹きつけてやまない緑の山も悠々と流れる川の絶景を持つ観光地となっています。ベンゴットを訪ねて見逃せないのはバックハック神社です。ベトナム人の祖先のつながりが分かるため神社の一階に竜王と仙女が産ませた100人の石碑が置かれて、２階から遠いところまでの風景も眺めることができます。

住所：フート省、ヴィエットチー市、バックハック町・ベンゴット町 

入場料： 50.000 - 100.000VND（約250円〜500円）

総面積が100万平方メートルに及ぶバックゴット　画像引用元： tripadvisor.com.vn

タイントゥイ鉱泉場

ハノイから西北へ65kmに位置するタイントゥイ鉱泉場の鉱泉は地中から湧出する水で、温度が45〜60度、健康に有益な各種のミネラル成分を含んでいるとされます。鉱泉以外にも、肌がすべすべになる大人気の泥温泉も体験することができ、疲労を回復、ストレスを解消などさまざまな効果があります。

タイントゥイ鉱泉場　画像引用元： thanhlamhotspring

住所：フート省、タイントゥイ区、タイントゥイ町

入浴料金： 80.000 - 250.000VND （約400〜1250円） 

グリーンパールアイランド遊園地

ハノイから西北70km離れたグリーンパールアイランド遊園地ではウォーターパークとアドベンチャーワールドのほか、キャンプファイヤーや夜のパフォーマンスも楽しむことができます。

住所：フート省、タイントゥイ区、ラフー社

入園料金：大人 150.000VND（約750円） 、子供 80.000VND（約400円）

グリーンパールアイランド遊園地　画像引用元： vietnamtiptoptravel.vn

ロンコック茶畑

ハノイから125km、ヴィエットチー市から70km離れたロンコック茶畑は緑一色でフート省を全て覆うように果てしなく続いています。葉の上にまだ残っていた露に太陽光が煌めく夢みたいな夜明けの景色が非常に美しいです。秋から冬へと移る時期に高いところから見下ろせる茶畑にかかる濃い霧の幻想的な風景とはまた違った楽しみができます。

緑一色でフート省を全て覆うように果てしなく続いているロンコック茶畑 画像引用元: Vnexpress

自然の傑作のようなロンコック茶畑の風景　画像引用元：vietnamnews.vn

「ディンバットティエンティー」や「シャンバットティエンティー」など、伝統のものから高品質のものまで様々な茶葉を扱うロンコックティーはここの有名なブランドとして知られています。

住所：フート省、タンソン区、ロンコック社、マン1 

画像引用元： phuthotv.vn

フートのローカルフード

美しい風景限らず、地元の料理もフート省の観光客を惹きつける魅力となります。フートのローカルフードを楽しみたいなら、キャッサバの葉、バンインタイ（挽き豚肉が入った米粉の蒸し餃子）、焼きパーム、タインソン石苔、酸っぱい肉、​​蚕の幼虫などの料理をぜひ試してみてください。その中、特にキャッサバの葉の漬物は最も注目されています。

フェンス沿いや畑の土手で育てたキャッサバの若葉を使って塩漬けにするキャッサバの葉の漬物は昔飢餓で苦しんだ地元の人々のよく食べられた料理だと言われています。水で洗ってから2、3枚の若すぎず、古すぎない大きな葉っぱも一緒に加え陶器に入れて、塩をかけてぬるま湯を注ぎ、しっかり蓋を閉めるという作り方で、ベトナムのほかの漬物の漬ける方法とほとんど変わらないが、地元の人々は美味しく漬けるために塩とぬるま湯の量を測り、心を込めて丁寧に作り出しています。漬け込み時間の目安は5〜7日。キャッサバの葉の漬物は魚類、豚肉、豚足などと酸っぱくて酸味を効かせたいろいろな調理法があります。

魚とキャッサバの葉の漬物を調理した料理 画像引用元： cathinhbaquy

フートへのアクセス方法

バイクを利用してハノイから国道32号線また2号線を走ってフートへ行くベトナム人も少なくありません。

フート行きのバスはハノイのミーディンバスターミナル(Ben xe My Dinh)から出発します。運賃：125.000VND（約600円）。

ハノイからフート行きの列車をご利用の場合、ヴィエットチー駅で下車、運賃：70.000〜130.000VND（約350〜620円）。

画像引用元：vietnamnews.vn

フート省では果てしなく続いている茶畑の雄大な自然が広がる風景や観光地リラックスタイムを過ごせるにとどまらず、フン王神社のさまざまなエピソドを通じて、ベトナム建国の祖についての歴史なども楽しむことができます。